「新築では12〜13年くらいから不具合が出はじめる」とよく言われますが、外壁塗装も同様と思っていただいて構いません。ですから、「約10年程度で塗り替えを検討する」のが一般的です!
ただし、立地環境や塗料の種類、施工方法により、外壁の塗装が劣化するスピードは異なります。
10年よりもっと短い期間で塗り替えが必要になることもあれば、10年以上塗膜がちゃんと維持されるケースも。一概に「〇年で塗り替え」とは言えません。特に最近は性能の良い塗料が増え、15年近く塗膜の機能を保てるようなケースもあります!
それでは、どのように塗り替えのタイミングを見極めれば良いのでしょうか。
そこで大切になるのが、外壁の状態をきちんとチェックすることです!
塗り替えが必要になっている「サイン」を見逃さないことが重要です。
⭕️チョーキング
これは紫外線や直射日光、雨風が原因で塗装が劣化して起こる現象。触ると白いチョークの粉のようなものが手につきます。
⭕️ひび割れ(クラック)
特に外壁の継ぎ目やサッシとの境目などはひび割れが生じやすい部位です。ひび割れているということは、外壁の塗膜が割れて素材が露出しているということ。建物の内部に雨水などが侵入する可能性があります。
⭕️剥がれ、膨れ、浮き
こうした変化も、塗膜が劣化しているサイン。見た目だけではわからないものもあるため、手で触れるなどしてチェックしましょう。
⭕️汚れ
雨風にさらされている外壁は自然と汚れてくるもの。ただ塗膜がきちんと機能している間は、一旦汚れが付着しても、自然に落ちやすい状態です。汚れが自然と落ちない、汚れが気になる……という場合は、塗膜の性能が下がっていると考えられます。
⭕️鉄部のサビ
雨水などで鉄部分にサビが生じると、周囲の外壁にその汚れが広がって目立つことがあります。そのまま放置すると金属が腐食し、危険を招く可能性も。早めの対応をおすすめします。
⭕️カビ、コケ
外壁塗装に使用される塗料には防水効果がありますが、その効果が低下してくるとカビやコケが発生しやすくなります。カビやコケによる変色がパッと見てわかるような場合は、かなり劣化が進んでいることも考えられます。